しじみがアンモニアを分解

しじみが健康に大きな役割を果たすのは知られていますが、なぜそうなるのかということはあまり知られていません。
カギとなるのがオルニチンであり、それにより分解作用がはたらくのがアンモニアです。
では、どのようにはたらいて効果を発揮するのかについて、今回はその詳細をご紹介します。

しじみがアンモニアを分解している

オルニチンがはたらいている

しじみを摂取するということは、しじみに豊富に含まれているオルニチンを摂取していることになります。
オルニチンを摂取すると、体内では特に肝臓に作用します。
どういった作用かというと、これこそがアンモニアを分解する作用なのです。
そもそもアンモニアとは、体内における有毒物質です。
これは常に体内にあり、増えるとその都度分解し、無毒化させることで健康を保っています。
アンモニアが蓄積した状態では、倦怠感や疲労感が生じ、さらには汗臭さや口臭、重度な症状であれば肝臓病にまでつながってしまいます。
これを改善したり防いだりするには、オルニチンが必要なのです。

オルニチンはアミノ酸の一種で、肝臓内に取り込まれると「オルニチンサイクル」と呼ばれるアンモニアを処理する順路のようなところではたらきます。
この順路を「尿素回路」ともいいます。
ここでのはたらき、つまりサイクルが活発化されるということは、発生したアンモニアをスムーズに処理することができます。
例えるなら、サイクルを鈍らせないための「潤滑油」のような役割として深く関わっているのです。

そうすることで、結果としては肝臓の健康状態の改善効果になっていくのです。

加齢による様々な悩みも解決できる

加齢とともに、加齢臭や疲れやすさ、だるさなどに悩まされてきているという方は少なくないでしょう。
しかし、「歳だから」とあきらめるのはまだ早いです。
これらの悩みは、加齢によって少しずつ肝臓のはたらきが衰えているのが主な原因です。
肝臓のはたらきが衰えているということは、アンモニアの解毒が上手く進んでいないというわけです。
これにより、先述のようなアンモニアの蓄積による問題が生じているのです。
だからこそ、しじみを頻繁に摂取するのが有効です。
1-1で取り上げたしじみによる効果を得られれば、「歳だから」とあきらめかけてしまいがちな悩みもアンモニアの解毒作用によって改善が期待できます。
もちろん、若いうちから摂取を続けていれば、老後は肝臓が健康なままにできる可能性が高く、疲れやすさや加齢臭をはじめとする悩みが生じにくくなります。
このように、しじみには様々な加齢により起こりやすい問題の改善・予防ができるといえるのです。

味噌汁1杯でも良いので始めるべき

しじみがアンモニアを分解することにより、だれにでも起こりかねない問題をクリアできるのは確かです。
しかし、それを実現しようとしじみを頻繁に摂取することに無理を感じる方もいることでしょう。
そんな方は、毎日でなくても良いのでしじみの味噌汁1杯から摂取を始めてみるのがおすすめです。
というのも、しじみのレシピの中で最も手軽に作ることができ、大量にしじみが必要になるわけでもないからです。
それも億劫だという方は、調理や砂抜きなどの下処理が不要な加工品やサプリメントでも良いので、少しずつしじみを摂取する機会を設けていきましょう。
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