しじみとあさりの違い

しじみもあさりも、どちらも広く料理に使われている食材です。
スーパーなどで簡単に入手できるので、思い立った時に料理することができます。
しかし、その両者の違いについて知っているという方は少ないことでしょう。
今回は、しじみとあさりの違いについてご紹介します。

しじみとあさりの違いとは

生息しているところが違う

大きな違いとして、生息しているところが違います。
しじみは淡水と海水が混ざり合う湖であることが多く、あさりは海水のみが存在する海となっています。
つまり、成長していく環境・過程が大きく異なります。
なので、自分で捕りに行くとなれば、しじみを捕ろうと海に行っても捕ることができませんし、逆もまた然りです。
自分で捕りたいという方は、この点を大前提として知っておくようにしましょう。

種類が違う

しじみもあさりも、どちらも2枚の貝殻で成り立っている「二枚貝」です。
そのため、とても近い間柄にあると思われがちですが、実はそうではありません。
しじみは「シジミ科」であり、あさりは「マルスダレガイ科」です。
どちらにせよ両者ともに貝であることに変わりはありませんが、貝の中のさらに二枚貝の中では違う種類となっているのです。

見た目も違う

両者ともに食用の貝であり、味噌汁といった料理の用途も似ていることから、見た目の違いを気にしたことのある方は多くはないでしょう。
しかし、見た目も違いがあります。
しじみは2~3センチ程度で、黒に近いような暗い色をしています。
一方であさりは、大きさは4センチ程度としじみよりも大きくなっています。
色は、クリーム色や薄い茶色といった比較的明るい色をしていて、しじみとは対照的です。
模様もあり、それは産地によって少しずつ異なってきますが、食用として用いることができるのは変わりありません。

含まれる栄養素も違う

種類や見た目が違うので、それぞれに含まれている栄養素も異なっています。
しじみにはオルニチンをはじめとするミネラルが豊富に含まれています。
オルニチンは肝臓の負担を減らすことができ、他にも血液の健康を守る鉄分や、言わずと知れたカルシウムも含まれています。
健康食品やサプリメントなどに、しじみによるオルニチンが含まれているものがあるのも、これが理由です。
あさりにはタウリンやビタミンB12が豊富に含まれています。
タウリンはコレステロール値を下げる効果があり、ビタミンB12は脂肪の代謝を促す効果があります。
こう見ると、しじみは成長期の子供向けで、あさりは年齢とともに健康への心配が大きくなる大人向けともいえます。

どちらも積極的に食べるべき

今回ご紹介したように、しじみにもあさりにも違いがあるのは確かですが、ともに健康に良い効果をもたらしてくれます。
日常的に健康を考慮して、食事に積極的に取り入れてみると良いでしょう。
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