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しじみに含まれるイノシトール
しじみには様々な栄養素が含まれています。それらが多くの健康面での効果をもたらしているわけですが、皆さんは「イノシトール」というものをご存知でしょうか。
あまり知られていない物質ですが、肝臓への効果などが秘められています。
というわけで今回は、しじみに含まれるイノシトールについての詳細をご紹介します。
しじみに含まれるイノシトールとは何か
ビタミンBの一種
イノシトールと聞くと、聞いたことのない方からすると人工的な物質や健康にあまり関係しないものに思われがちです。しかし、実際にはイノシトールはビタミンBの一種です。
さらに大まかに分類すると、水溶性ビタミンに分類されます。
それならビタミン群として扱えば良いのではと思われがちですが、ある性質があります。
それは、「体内で合成が可能」という点です。
一般的なビタミン群は体内で自然に生成することができないため、偏食などのバランスの悪い食生活を送っていると欠乏症となってしまいます。
欠乏すると疲れやすさ、肌や髪の健康が失われるなど、様々な悪影響を及ぼします。
ですが、イノシトールは体内で生成可能なので欠乏症が起こる心配がありません。
この「欠乏してしまうか否か」がビタミン群に分類されるかどうかの基準となっているのです。
どんな食品に多く含まれているか
イノシトールは1日当たりでは成人で250~500ミリグラムが摂取量の目安となっています。身近な果物100グラム当たりの含有量はオレンジで200ミリグラム、グレープフルーツで約150ミリグラムほどです。
果物類に多く含まれていますが、しじみを含む魚介類や肉類は30ミリグラム以下と、実は少なめになっています。
なので、実際には毎日果物を食べた方が効率よく摂取が可能といえてしまいます。
しかし、それではお財布にやさしくないので、果物よりも含有量が少ないしじみでも問題はありません。
というのも、他の肉類や野菜類でも摂取が可能なため、自然と過不足なくイノシトールは摂取できているからです。
なので、しじみでの摂取は補助的な役割として活用し、過度にしじみに期待しすぎないのが良いといえます。
イノシトールにはどのような効果があるか
気になるイノシトールの効果ですが、脂肪肝や動脈硬化などの予防効果、神経細胞の健康維持が挙げられます。脂肪肝は肝臓に溜まる死亡の量を調節する作用により予防が期待できます。
さらに、この脂肪肝を予防することにより、脂肪肝による肝機能や免疫力の低下を防ぐことができるので、結果として動脈硬化も予防できるのです。
また、神経細胞の膜には元々イノシトールがあり、神経細胞を正常にはたらかせています。
このことから、イノシトールを豊富に摂取することは神経細胞の健康維持を促進させることができるといえるのです。
しじみだけに頼らなくても良い
先述のように、イノシトールはしじみのみならず、野菜や肉類、魚介類にも含まれているので自然と過不足なく摂取ができています。体内で生成することもできるので、しじみだけを集中的に摂取しなければ良いわけではありません。
なので、結論としてはバランスの良い食生活を送っていれば特に問題はないというわけです。
しじみでの摂取は、少しでもイノシトールの摂取を増やしたい場合に活用すべきといえます。