しじみの加熱調理の必要性

生ものは水分を含んでいるので、劣化や腐敗が進みやすくなっています。
しじみもその例外ではありません。
なので、調理をする際には加熱をして雑菌を死滅させる必要があります。
加熱調理の必要性をしっかりと理解せずにいると、思わぬ健康被害に遭ってしまう恐れがあります。
今回は、しじみの加熱調理の必要性について、詳細をご紹介します。

しじみの加熱調理の必要性

しじみには元々ウイルスが付いている

しじみは元々、湖や海と川の境目となる河口などに生息しています。
そこでは様々な菌も存在しており、それを体内に取り込んでしまっている場合があります。
その菌を取り込んだ状態のしじみを生のまま食べたり、加熱が不十分なまま食べてしまっては、菌がしっかりと死滅しないまま人体に取り込んでしまうことになります。
すると体内に取り込まれてしまった菌によって様々な健康被害が起きるのです。
これが、不十分なしじみの加熱調理による影響の一連の流れです。

菌とはどんなものか

しじみに含まれてしまっている恐れのある菌として代表的なのが、「ノロウイルス」です。
最近では、医療機関や公的な保健機関から、ノロウイルスへの注意喚起がよく行われています。
なので、一度は誰もがその名前を聞いたことがあるでしょう。
なぜそんなに注意喚起が行われているかというと、「感染しやすい」、「はっきりとした健康被害が生じる」、「多くの食品から感染する」ということが理由です。
ノロウイルスは感染すると、症状が軽ければ風邪のような症状で済みます。
しかし、そうでなければ発熱や嘔吐、下痢、頭痛、腹痛などが発生します。
幼い子供や高齢者といった体の弱い人が感染してしまえば、1日で20回やそれ以上の下痢が起こり、脱水症状を引き起こすこともあります。
たった1~2日で発症し、状態が悪ければ入院、最悪の場合は死に至る恐れもあります。
調理の際に加熱をしっかりとするかしないかで、こんなにも自身の健康を左右してしまうのです。
なので、加熱処理は必要不可欠といえるのです。

加熱調理は手を抜かないべき

今回ご紹介したとおり、加熱処理はとても重要なことです。
少し温める程度のような、手を抜いた加熱処理もノロウイルスの感染要因になります。
しかし、しじみを食べたくても何だか面倒だなと思ったり、自分だけではしっかり加熱処理ができる自身がない方もいることでしょう。
そんな方であれば、生のしじみを選ぶのではなく、すでに下処理をしてある加工品を選ぶと良いでしょう。
すでに食べても良い状態にまで仕上げられており、自身ではほぼ心配なくそのまま調理ができるからです。
最もおすすめなのは、乾燥した状態の加工品のしじみです。
これはおつまみとしてそのまま食べることもでき、水分を含ませて料理に使うこともできます。
これであれば、下処理をされているうえに菌の繁殖環境である水分が含まれた状態でもないので、1番ノロウイルスなどの菌への心配をしなくて済むのです。
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