しじみの砂抜き方法

貝類を調理するときは、中に砂が含まれているので食べてしまわないように砂抜きをする必要があります。
しじみもその例外ではなく、調理におけるひと手間として必要となります。
うまく砂抜きができないと、調理後に食べる際にじゃりじゃりとした不快な食感が生まれてしまいます。
今回は、しじみの砂抜き方法についての詳細をご紹介します。

しじみの砂抜き方法とは

必要なものを揃えよう

しじみの砂抜きには、いくつか必要なものがあります。
ボールや鍋などの料理に使う大きめの器と、深さのあまりないザル、水、塩です。
水さえあれば良いというわけではないのです。
大きめの器を使うのは、複数のしじみを効率よく一斉に砂抜きするためです。
家にある特に大きいものを使うと、余裕をもって砂抜きができるでしょう。
ザルはしじみが出した砂を分けるために使います。
ザルを使わなくても砂抜きは可能ですが、しじみが1度出した砂を再び吸い込んでしまう可能性があります。
ザルを使えばそれを防ぐことができるので、効率よく砂抜きができます。
塩を使うのは、水に混ぜて塩水を作り、うまみ成分が抜けることを防ぐためです。
水だけを使うと、グルタミン酸やアラニンといったうまみ成分がしじみから抜けていき、おいしさが薄れてしまうのです。

砂抜きの手順を把握しよう

しじみの砂抜き方法をご紹介します。
まず、ザルにしじみを並べます。
このとき、できるだけしじみ同士が重ならないようにしましょう。
上のしじみが吐き出した砂を、下のしじみが吸い込まないようにするためです。
これではすべてのしじみの砂抜きができないので、重要なポイントです。
重ならないように並べておけば、どのしじみが砂を吐き出してもほかのしじみが吸い込んでしまうことがありません。
次に、塩水を入れたボールへザルに並べたしじみを漬けます。
このとき、底に落ちたそこに落ちた砂を再びしじみが吸い込まないように、少し底から離れさせると良いです。
この状態で、最低3時間は漬けておきます。
長時間漬けすぎるとしじみの鮮度が低下してしまうので、長くても5時間程度までにしましょう。
そして、時間が経ったら塩水から取り出し、ここでもまた3時間程度放置しておきます。
これで砂抜きは完了です。
砂抜きをしてそのまま調理するのでないなら、冷凍保存をしてしっかりと傷まないように気を付けましょう。

手間なものの怠らないのが大切

生きたしじみを料理に用いるのは、鮮度が高くうまみ成分が失われていないためおいしさが優れています。
それをすぐに食べられればさらに良いですが、砂抜きという手間は避けて通ることができないのが現状です。
今回ご紹介した方法を実践することで、せっかく取り入れた新鮮なしじみを砂の食感で台無しにしてしまわないようにしましょう。
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