しじみとレバー、鉄分の比較

お味噌汁の具などでも有名な小さな貝のしじみはオルチニンが有名ですが、しじみと同じく鉄分が多いと言われている肉のレバーと比較すると、どのくらいの鉄分が含まれているのでしょうか。

しじみは川と海水が入り混じる河口や淡水の湖の底の土などに生息している二枚貝で、塩分濃度が高い海岸などでは生息していません。
日本のものはほとんどがヤマトシジミという種類で、大体が2センチ程度で大きな物でも4センチほどととても小さい貝です。
冬の寒い時期には土の中にもぐっていて、温かい時期には浮かんできて急激に成長をして夏の時期に産卵をします。

お吸い物やお味噌汁の具などでおなじみとなっている、日本では昔から親しまれている食品です。
縄文時代の遺跡で貝殻が発見されたことや、万葉集の中にも登場していることから、何千年も前から食べられていたと考えられている身近な食品です。
江戸時代には既にしじみは肝臓に良いということが知られていました。
ビタミンが不足していると表れる症状の黄疸にはしみじが良い、といった内容の川柳や俳句などが詠まれているのです。

しじみには多くの栄養が含まれていることが知られていますが、注目されているのは鉄分です。
血液の中に含まれている赤血球がヘモグロビンと結びつけるはたらきがあります。
ヘモグロビンは酸素を身体のすみずみに運ぶことによって、身体を動かすエネルギーの元となります。
鉄分が不足をすると貧血の状態になり、だるさや吐き気などを感じてしまうことにもなります。

しじみの鉄分含有量は、100グラムあたりで換算をすると、約5.3グラムです。
そして同じく鉄分が多い食品として知られている牛レバーは約4.0グラムです。
腸内で鉄分の吸収を助けるビタミンB12と呼ばれる物質も豊富に含まれているため、鉄分を効率よく摂取し、貧血予防にしじみは効果的です。
このように体の中で非常に効率的な働きをしてくれます。

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