しじみに有害性は?

しじみは健康に良い食材として広く知られているため、有害性についてはあまり認識されていないことと思います。
実際に、誰しもが影響を受けかねないような有害性はしじみには基本的にありません。
しかし、場合によっては有害性が生じる場合もあります。
今回は、しじみの有害性についてご紹介します。

しじみに有害性はあるのか

育つ環境によってはある

しじみは全国各地に生息しているため、その場所によって環境が異なります。
考えられる有害性については、その場所が汚染されている場合です。
近くに工場などの有害物質を外に出してしまうところがあったり、生活排水を十分に浄化しないまま排出してしまって汚染されている場所であれば、しじみも汚染されている恐れがあります。
汚染されたしじみを食べてしまえば、体内に高確率で有害物質も取り込んでしまい可能性があるのです。
しかし実際には、現代では規制や自然保護活動によって河川や海の汚染はほぼなくなっているので、特に心配はないといえます。
ただ、日本全国どこでも完全にきれいな環境であるとは限りません。
多少汚染されている場所はまだ少なからずあります。
なので、自身で知識が不十分なまましじみを捕ろうとする際には、事前に避けた方が良いポイントを知っておくと良いでしょう。

外国産の輸入しじみはどうか

しじみは世界各国で捕ることができるので、外国産のしじみも日本に入ってきています。
ただ、全てが日本のように昔と比べて環境汚染が改善された環境下で育ったものとは限りません。
しじみは中国でもたくさん捕られていますが、中国では現在環境汚染が社会問題となっています。
河川では重金属をはじめとする人体に有害なものが垂れ流しとなっています。
当然日本国内の法規制とは異なるので、秘密裏にこういった河川やその周辺、もしくはこのような有害物質が少なからず含まれた環境で育ったしじみを捕っていることも完全には否定できないのです。
はっきりと中国産と表示されたものなら注意しておくことができますが、しじみに限らずそれを国産と表示していたというケースもあります。
なので、あまり信頼度の高くない販売店でのしじみの購入は控えた方が良いといえます。
もちろん、他の国でも環境汚染の影響などの同じような問題が考えられるので、やはり国産のものが1番安全でしょう。

食べると有害になってしまう人もいる

スーパーなどの小売店で販売されているしじみは、汚染などの心配のない産地で捕られたものなので、特に環境汚染などの影響を心配する必要はありません。
しかし、食べる人の体内の状態によっては、それが有害となってしまう場合があります。
しれは、肝硬変や慢性肝炎、C型肝炎、肝機能障害などの病気をすでに抱えている人が挙げられます。
これらの病気を抱えている場合、症状の1つとして「鉄分を過剰に溜め込んでしまう」というものがあります。
健康に問題のない人と違い、うまく余分な鉄分を排出できないのです。
そこに豊富な鉄分を含むしじみを捕りこんでしまうと、鉄分の過剰状態に拍車をかけてしまいます。
鉄分が過剰になると、嘔吐や吐血、腹痛、下痢をはじめとする様々な症状が起きます。
この危険性を避けるためにも、肝臓に疾患がある人はしじみの摂取は避けておいた方が良いでしょう。

しじみそのものに有害性はない

1つ目に挙げた環境によるものも、2つ目の肝臓に疾患のある人に起こりやすい限定的な症状を見ても、本来はしじみそのものが有害性を持っているわけではないのです。
なので肝臓に疾患がない人が、しじみをスーパーなどの安心して購入できる場所で入手する分には、まったく有害性は生じないといえるのです。
特に心配をする必要はないでしょう。
ただ、現時点で肝臓疾患の診断を受けていない方でも、その発症リスクが高い「予備軍」といえる状態にある方は、念のためしじみの摂取を避けておいた方が良いといえます。
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