しじみの育つ環境

しじみは日本各地で捕られていますが、基本的にどの産地でも共通した環境下で育っています。
そこまで知らなくても良いように思われがちですが、今回ご紹介するしじみの育つ環境を知っておけば、自分で捕りに行くこともできます。
というわけで今回は、しじみの育つ環境についてご紹介します。

しじみの育つ環境

主に汽水の環境

しじみは「汽水」と呼ばれる水の環境下で育ちます。
産地でいえば、島根県の宍道湖や青森県の十三湖などがあります。
汽水とは、川や湖などの淡水と海の海水が混ざり合った水のことです。
海のプランクトンによって、様々な種類の貝類や魚類が住む環境です。
川や湖と海水が混ざるところであれば、汽水が形成されているといえるので、そこでしじみを捕ることは可能性としては大いにありえるのです。
また、しじみは潮の満ち引きによる塩分濃度の変化に適応するため、内臓が大きくなっています。
しじみは元々他の貝類に比べるとサイズが小さいですが、潮の満ち引きの差が大きいところであれば、さらに少しでも内臓が大きくなっている可能性があります。
内臓が大きければ、その分必要になる栄養素も多くなります。
内臓の健康を保つには、ビタミンやミネラルが必須となります。
つまり、サイズの大きいしじみほど、含まれている栄養素の量は多いのです。

淡水に生息するしじみもある

しじみは、汽水でなければ育たないわけではありません。
ヤマトシジミはほぼ汽水でしか育たないですが、マシジミは逆に淡水のみの環境下で育ちます。
海水と混ざり合った環境である必要はないため、河口などの下流でなくても生息しています。
なので、どうみても下流でないのにしじみを見つけた、という場合はマシジミであるというわけです。
捕るのであれば汽水の環境を探さなくとも捕ることができるというメリットがありますが、ヤマトシジミほどの栄養素は期待しにくいです。
というのも、海水のほうがプランクトンや塩分、その他栄養素が豊富に含まれているからです。

種類によって環境は違った

今回ご紹介したように、しじみの種類によって、さらには場所によっても育っていく環境は異なるといえます。
淡水で育つしじみですが、捕ろうと思っても現在では川の護岸工事などで見られなくなりました。
都市部ではなく、山間部などの自然豊かなところに限られてしまします。
一方で、ヤマトシジミは汽水の湖を中心に捕れることから、湖の護岸工事は割合的に多くないことも合わせて、汽水であれば捕れる可能性が高いといえます。
なので、捕ることも栄養素も想定すると、ヤマトシジミが最も良いといえます。
自身で捕ることも大いに可能ですが、お金がかかる場所か、どんな決まりごとがあるのか、そもそも立ち入っても良い安全なところかなどの確認を怠らないようにしましょう。
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