セタシジミって?

皆さんは、しじみの種類について考えたことがあるでしょうか。
特に考えたことのない方がほとんどでしょう。
しかし、実際には複数の種類のしじみがあります。
今回ご紹介するのはセタシジミについてです。
あまり知られていない特徴や詳細をお話しします。

セタシジミって?

マイナーな存在のしじみ

しじみは複数の種類があると言いましたが、現在ではほぼ100パーセントがヤマトシジミです。
ヤマトシジミが湖を中心に見られるのに対して、セタシジミは川の中流から上流に見られるものです。
特に中流で見られましたが、現在では河川は護岸工事などで人工的になったため、セタシジミが育つことのできる環境では無くなってしまいました。
ヤマトシジミの流通割合が増えているのも、こういった理由によるものです。
ではもう入手することができないのかというと、そうではありません。
ネット通販を利用すれば、スーパーでヤマトシジミを購入するよりも倍程度高くなってしまいますが、入手は可能です。
ただ、しじみは種類ごとに味が明らかに異なるわけでも無いので、よほどの理由がない限りは出費を増やしてまでセタシジミを購入する必要はないでしょう。
ヤマトシジミをスーパーで買う方がずっと手軽で安上がりになります。

どんな見た目か

セタシジミは、その多くが焦げ茶色のような見た目をしています。
サイズは3センチ程度で、他の種類のしじみと同様に貝類の中では小さめな貝です。
ヤマトシジミと比べるとごくわずかに明るい色をしており、マシジミよりも赤みがかった色をしています。
つまり、サイズが3センチほどで、赤みのかかった焦げ茶色の貝がセタシジミです。
ちなみに、セタシジミが100パーセントこのような見た目とも限りません。
中には他よりも色が濃く、ヤマトシジミと見分けがつきにくいものがあります。
逆に、色が薄くてタイワンシジミという外来種と見分けがつかない場合もあります。
それにより間違ってマシジミを取ろうとして別なしじみを捕ってしまうことも十分ありえます。
それを防ぐには、セタシジミの特徴である赤みのかかった感じを把握しておくのが手です。

立派なしじみの1種だが、現実では姿を消している

先述のように河川の人工化を主な要因として、セタシジミは市場から姿を消しつつあります。
確かに、未だに豊富に捕ることのできるヤマトシジミが台頭したわけですから、影が薄くなるのは不可避と言えます。
そんなヤマトシジミが手軽かつ低価格で入手可能になったため、セタシジミを昔から食べていたというようなはっきりとした理由がない限りは、セタシジミにこだわる意味はないといえます。
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