めだかや金魚と一緒にしじみを入れる「しじみ水槽」ってなに?

しじみは食べ物であるということが常識同然になっています。
確かに、生のものはもちろん、加工品やサプリメントとして体内に取り入れる目的で販売されているので、そう思う人がほとんどでもおかしくありません。
しかし、しじみはめだかや金魚などとともに「飼う」という活用方法もあります。
聞いたことがない方がほとんどかと思いますが、これもまたおすすめのしじみ活用術です。
今回は、その方法や詳細についてご紹介します。

めだかや金魚と一緒にしじみを入れる「しじみ水槽」ってなに?

水槽にしじみを入れるだけ

実践方法はとても簡単です。
というのも、スーパーなどのお店やしじみが生息しているところでしじみを捕るなどして入手したものを、飼っているめだかや金魚の水槽にそのまま入れてしまうだけで良いのです。
何か特別な処理をする必要などはありません。
この「しじみ水槽」ですが、実践する目的は飼育して新鮮なしじみを保存して食べるというわけではありません。
メダカや金魚などの飼っている魚のためなのです。
では、なぜそのようなことがしじみの活用術といえるのでしょうか。

水を浄化してくれる効果がある

しじみ水槽を実践する目的は、水槽内の水を浄化して清潔さを保つことです。
水槽内でも自然環境でも、清潔さのない水の中では魚たちは健康に生きていくことができません。
なので、水槽で飼う際も水を定期的に替えて清潔にしておく必要があるのです。
しかししじみを入れると、しじみが水を浄化してくれるので、清潔にし続けることができます。
そもそも水が汚れるというのは、プランクトンの増加が主な原因です。
プレンクトンは植物性プランクトンや動物性プランクトンがあり、どちらにせよ増加するということは水の濁りが発生していきます。
ところが、しじみはこれらを餌としているので、取り込んで処分してくれます。
プランクトンを取り込むということは、その数も減るということなので、しじみを入れる前と比べてプランクトンの増加を抑えられるのはもちろん、減少していくので水も浄化されていくのです。
しじみ水槽というのは、しじみの生態を生かした水槽の水質保全のことだったのです。

しじみの種類を選んだ方が良い

簡単かつ効果の大きいしじみ水槽ですが、注意点があります。
それは、「どの種類のしじみでも良いというわけではない」ということです。
めだかや金魚は、淡水魚です。
淡水ということは、川の水などの環境です。
少なくとも、海水の要素があっては生きていけません。
一方で、現在流通していて、なおかつよく見かけるしじみのほとんどが「ヤマトシジミです。
このヤマトシジミは、海水と淡水が混ざり合った汽水の環境で生きているので、淡水のみの環境では長く生きることができません。
なので、水槽に入れてもすぐに死んでしまう可能性が高いのです。
ヤマトシジミは、しじみ水槽には向いていないというわけです。

しじみ水槽にはセタシジミがおすすめ

流通しているもののほとんどを占めるヤマトシジミがしじみ水槽に向いていないのが現状ですが、向いているしじみもあります。
それがセタシジミです。
セタシジミは主に淡水のみの環境で生きているので、この点はめだかや金魚と同じです。
そのため、水槽に入れてもヤマトシジミとは違って長生きしやすいのです。
長生きしやすいということは、長い間水槽の水質を良くして維持してくれるわけですから、死んでしまうたびに新たなしじみを入れる必要がありません。
このことから、セタシジミがおすすめといえるのです。
ただ、ヤマトシジミよりも大幅に入手しやすさに欠けているのがデメリットです。
セタシジミは通販で購入することができるほか、全国の河川の中流などで捕ることができます。
少々手間がかかりますが、しじみ水槽に向いているためそれでも入手する価値は大いにあります。

実践しやすいので、試してみるべき

しじみ水槽は、やはり実践のしやすさが大きな魅力です。
もちろん水を一切替えなくても良いというわけではありませんが、少なくともその頻度を減らすことはできます。
自然の力で清潔さを保てるので、ご自身の大切なめだかや金魚のためにも、しじみの力をぜひ借りてみましょう。
最もおすすめであるセタシジミが比較的入手しにくいのは確かですが、100グラム当たり200~300円ほどで購入できるというこの安さも魅力といえるでしょう。
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